藤ノ川
今日は、伊勢ノ海部屋の藤ノ川 です。
ちょっと古いお相撲さんを描きたいなあと思って思いだしたのが、藤ノ川でした。先代の伊勢ノ海親方ですね。
私はこの人の現役時代は記憶にありません。親方として、めずらしく(失礼!)とても頭が良さそうで、常識も備えているようだったので、理事会では数少ない期待できる人だと思っていましたが、相撲取りとしてはどうだったのだろうと気になってはいました。
少し前に、大相撲のDVDが2週間に一度発売されるシリーズがありましたが、それで、現役時代の藤ノ川にお目にかかることができました。わずか2番しか収録されていませんが、ひとつは平幕ながら、大関清國との優勝決定戦、もうひとつは、巨漢高見山を技ありの二枚げりで仕留めた一戦。
決定戦のほうは良いところなく負けてしまっていますが、高見山への二枚げりはお見事。細いけれどもしっかりと筋肉がついており(当時、筋トレマシンなんて使ってないでしょうから、すり足・しこ・てっぽう・俵運びなんかでつけた筋肉なのでしょう)、足が短いので武道向きな体なんですね。今の隆の山をもうふたまわりくらい筋肉で厚くしたような体つきでしょうか。
私はこういう、細くて動きのいい力士が好きなようです。細かったせいか、ケガで本当に短命で終わったのが残念でしかたありません。この二枚げりだけでなく、もっと藤ノ川の相撲を見たかったなあと、つくづく思いました。
そういえば、決定戦の方の相手の清國は、若島津とともに、子ども心に「いいお相撲さんだなあ」と思っていた記憶があります。(ふたりの時代は全然違うんですけどね。)
ふたりとも、決して大きな体ではなかったですが、立派に大関を務めました。(清國は晩年は大分丸くなりましたが。)
なんだか、久しぶりに古い映像やら資料やらを眺めていたら、たくさんの力士を思い出して、楽しくなりました。初場所が始まるまでは、少し古いお相撲さんを取り上げていこうかなあと思います。
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コメント
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藤ノ川懐かしいですね。自分が相撲を見始めた頃の人気力士でした。
よく覚えてるのは若浪、長谷川、陸奥嵐、金剛、藤ノ川、二子岳、龍虎といったあたり。
小結~関脇どまりの力士でも個性的な面々が多かったです。
投稿: 星鯨 | 2012年12月 8日 (土) 21時52分
星鯨さん、コメントありがとうございます。いいお名前ですね。
藤ノ川の現役時代をご存じですか! うらやましい限りです。しこ名を挙げてくださった力士たち、いづれも顔や姿が目に浮かびます。むしろ、横綱・大関に上がらなかった人たちに魅力的な力士が多かったかもしれませんね。
昔の時代のほうがよく見えるのは、今も昔もどのジャンルでも変わらないのかもしれませんが、自分が見たことのない時代の大相撲に憧れます。
投稿: 蒙御免(ごめんこ.うむる) | 2012年12月10日 (月) 10時11分
返信ありがとうございます。そういえば挨拶もせずに書き込んでました。すみません。
自分は柏鵬時代の最後の頃にようやく間に合った感じで、栃の海、佐田の山は記憶にありません。
記憶にある一番古い力士は明武谷でしょうか。この力士もカッコよかったですね。
藤ノ川は顔もそうなんですがなんかアクの薄い、良く言えばスマートなお相撲さんでしたね。
イラストは藤ノ川のそんなアッサリした感じがよく描けているんじゃないかと思います。
密かに楽しみにして拝見していましたので、これからもこっそり応援させて頂きます。
投稿: 星鯨 | 2012年12月10日 (月) 21時39分
星鯨さん、こんにちは。
藤ノ川はあっさりしていたんですか。確かに、あまり熱くなるタイプにも見えないですね。当時の実感を教えていただけるのは、とても嬉しいことです。
栃の海も、非常に興味のあるお相撲さんです。やはり、小兵で動きのよい人ですしね。そのうち描きたいと思っています。
明武谷はエキゾチックな顔立ちでしたから、寺尾のような感じで、きっと人気があったのでしょうね。
つたないイラストでお目汚しですが、見ていただいてありがとうございます。”密かに” ”こっそりと” と言わずに、よろしかったらまた、いろいろ教えていただきたいです。
投稿: 蒙御免(ごめんこ.うむる) | 2012年12月10日 (月) 23時38分